矯正治療で口元の見た目も機能も、そして生活の質も向上
矯正治療とは、一般的に歯並びの不正を治す治療のことですが、単に歯並びや噛み合わせを改善するだけではありません。口元に自信を持つことで、楽しく食事をしたり人と会話したりできるように、患者さんの精神面のフォローをする治療でもあるのです。矯正治療で、健康と自信を手に入れましょう。
矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。
不正咬合(悪い歯並び)は、なぜ起こるのでしょうか? 原因はいろいろ考えられますが、以下におもなものを紹介します。
先天的な要因
- 1.遺伝によるもの顔や体型が似るように、歯並びも遺伝する場合があります。
- 2.病気などによるもの先天的に歯の本数が足りない場合や鼻炎などの病気で鼻呼吸がしづらい場合に不正咬合になる場合があります。
後天的な要因
- 1.生活習慣によるもの小さいころの指しゃぶりや口呼吸は不正咬合の原因になると考えられています。
- 2.虫歯や歯周病によるもの虫歯や歯周病で歯を失った場合に、その両側の歯があいたスペースに倒れてきて、歯並びを乱すことがあります。
不正咬合をそのままにしていると、噛み合わせが悪くなるのはもちろん、歯みがきがしにくいことで虫歯や歯周病の原因になったり、胃に負担をかけてしまったりすることがあります。また、あごの骨に余計な負担をかけ、頭痛や肩こりを引き起こすこともあります。他にも発音がしにくい、顎関節症を引き起こす、といった可能性もあるので、早めに矯正治療を受けるようにしましょう。
唇側矯正
クリアブラケット |
ブラケットが透明な矯正装置なので、目立ちません。 |
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サファイアブラケット (セラミックブラケット) |
ブラケットがサファイアでできた矯正装置です。変色や消耗がなく、透明感もあり目立ちません。 |
メタルブラケット |
金属製のブラケットに金属のワイヤーを通す矯正装置です。銀色で目立ちますが、薄くて丈夫です。比較的費用を抑えて治療できます。 |
その他ブラケット | 患者さんのご要望に応じてジルコニア製ブラケット、デーモンブラケットなど、各種ブラケットを取り扱っております。 |
裏側矯正
リンガルブラケット |
歯の裏側に装着する矯正装置です。外から見えないため、矯正治療をしていることが分かりません。ただし、装置がすべて歯の裏側にあるため、しゃべりにくさを感じるケースもあります。 一人ひとりの患者さんの歯の形状にしっかりフィットするよう、フルオーダーメイドで設計された矯正装置を用いることも可能です。違和感が少なく、より高い治療効果が得られます。 |
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マウスピース型矯正装置
取り外しができるマウスピース型の矯正装置です。治療の進行に合わせて何個かマウスピースを作って取り替えていきます。透明で目立たず、またお手入れが簡単でお口の中を清潔に保ちやすいなどのメリットがあります。
シミュレーションソフトを使って治療計画を立て、CAD/CAM技術等によって精密に作られたマウスピースです。ワイヤー矯正と比べて違和感が少なく、通院間隔が少ないケースが多いのもメリットです。 インビザライン、ASOアライナー、その他アライナーなど製作方法によって様々な名前の装置があります。 |
当院では、主にインビザライン・システムという装置を使用しております。 アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社の光学3D口腔内スキャナーiTero(高精度デジタル印象採得装置)を用いて高精度なマウスピースを作成することができます。 (完成物薬機法及び医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。) |
矯正歯科治療の一般的な治療期間と通院回数
通常の不正咬合の場合は動的装置(動かす装置)を入れておく期間が2年程度かかり、簡単な治療で改善する場合には半年~1年程度で済むこともあります。
骨格性の出っ歯や受け口など顎に問題がある場合などは、さらに長い期間に及ぶ場合もあります。
通院間隔は概ね1ヶ月に1回程度となります。
動的装置(動かす装置)を終えたら、保定装置(歯並びを維持する装置)に移行することが一般的です。
保定期間(歯並びを維持する期間)は半年~2年が一般的です。
尚、保定期間は3ヶ月~半年に一回程度の通院間隔となります。
矯正治療のメリット
きれいな歯並びは、印象をよくします。治療を終えた患者さんは、外見がよくなることで前向きになり、みなさん笑顔になられます。また噛み合わせもよくなることで洗浄作用のある唾液が多く分泌されるようになり、虫歯や歯周病のリスクを減らすこともできます。
不正咬合でお悩みの方は、お気軽に当院にご相談ください。
矯正歯科治療の一般的なリスクと副作用
可能な限り、リスクを抑えながら治療を進めるよう心掛けますが、残念ながら一般的なリスクや副作用は生じ得ます。(必ずしもリスクや副作用が生じるわけではありません)
1.治療期間には個人差があります。そのため、予想された治療期間が前後する可能性があります。
2.治療開始時点では矯正装置による違和感や痛み等があります。1~2週間で慣れることが一般的です。
3.矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
(装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等)
4.矯正装置を誤飲する可能性があります。
5.矯正治療終了後に後戻りやあごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
その際は必要に応じて、再治療等が必要になることがあります。
6.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことはできません。
7.治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
8.歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。
また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
9.ごく稀に歯が骨と癒着して歯が動かないことや、歯の神経が障害を受けて壊死することがあります。
(歯の神経の治療が必要になることがあります)。
10.治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
11.治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
12.様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
相談料 | 無料~3,000円 |
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検査料 | 35,000円 |
診断費用 | 15,000円 |
調節料(通院ごと) | 5,000円~7,000円 |
基本施術料
●成人矯正 唇側矯正(歯の表側) | 650,000円 |
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マウスピース矯正 | 900,000円 |
舌側矯正(歯の裏側) | 1,100,000円 |
ハーフリンガル (上のみ裏側) |
900,000円 |
●小児矯正 一期治療(顎の矯正) | 300,000円 |
一期治療(歯の矯正) ※一期治療から二期治療への移行の際は再相談となります。 |
150,000円~400,000円 |
●部分的矯正治療(MTM) | 300,000円~ |
●補綴前矯正治療 | 200,000円~250,000円 |
●保定装置料 | 30,000円~40,000円 |
※料金は全て税抜です。
未承認医療機器の使用について
当院では、未承認の医療機器である「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン®)」を使用しています。
このため、医療広告ガイドラインに従い、未承認医薬品等であること、国内の承認医薬品等の有無、入手経路等、諸外国における安全性等に係る情報を掲載いたします。
- 1【未承認医薬品であること】インビザラインは日本の薬機法では承認されていませんが、歯科医師の適切な治療により安全性と有効性が確立されています。
- 2【国内の承認医薬品等の有無】当院では、日本で承認を受けたマウスピース型カスタムメイド矯正装置を使用しています。
- 3【入手経路等】当院の使用するマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン®)は、アメリカのAlign Technology社の製品であり、入手先はアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社です。
- 4【諸外国における安全性等に係る情報】インビザライン®は1998年にFDAから認証を受け、世界中で900万人以上の患者が使用されており、重大な副作用の報告はありません。
- 5【医薬品副作用被害救済制度の対象外であること】完成物薬事機法対象外の矯正歯科装置であり、医療品副作用被害救済制度の対象外となります。